前回の記事で白い壁にする方法をいろいろと探した結果、プラダンを使って砂壁をリフォームすることにしました。
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【砂壁をどうにかしたい】自分でできる簡単リフォームを考えてみた【部屋を白で統一するDIY #3】
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しかし、プラダンのリフォームについて調べてみても砂壁のリフォーム目的でプラダンを使う人は少数派のようなので手探りで作業してみて人柱になろうと思います。
- プラダンを使って砂壁をリフォームしたいけどどうやるの?
- プラダンの断熱効果ってどれくらいなの?
- 他にはどんな効果があるの?
と気になっている方に参考にしてもらえたら嬉しいです。
ココがおすすめ
別の部屋のDIYではスタイロフォームも使って断熱してみましたのでぜひご覧ください。
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【断熱&白い部屋にするDIY #3】スタイロフォームで砂壁を断熱化【砂壁をどうにかしたい(2部屋目)】
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もくじ
【ビフォーアフター】プラダンで白くなった砂壁がこちら【部屋を白く統一するDIY】
最初は暗い色の部屋でしたが 天井や柱を白く塗装して 砂壁を軽く白く塗って プラダンを貼ったのがこちら |
天井・柱・砂壁が白くなったので部屋を白で統一するDIYの(ひとまずの)完成です。
DIY素人が試行錯誤して右往左往しながら作業したので細かく見ていくと荒い部分もありますが、パッと見では素人作業のワリにそれなりの仕上がりになったのではと思います。
ココがポイント
個人的には白くなって部屋が明るくなっただけで大満足です。
好き嫌いあるかと思いますが、ほんの微かにグレーがかったようなプラスチッキーな白さが特にお気に入りです。
下地の色が濃くても白いプラダンだけで十分隠れます【プラダンで砂壁リフォーム】
砂壁の前に白いプラダンと半透明のプラダンを置いたのが上の画像です。
半透明のプラダンでは下地の色が透けて見えますが、白いプラダンだと十分なくらい白くなっています。
今回は白いペンキが大量に余ったので下地の色透け対策で軽く塗装してみましたが、この画像を見ると下地の色が濃くても白いプラダンだけで十分隠れるようですね。
ココがポイント
- 手間を省略したい方
- 時間を省略したい方
- 天井や柱はそのままで壁だけ白くしたい方
という方は砂壁にプラダンを貼るだけでも良いかもしれませんね。
【プラダンの効果】実感したのは「断熱」と「防音」の2つ【部屋を白く統一するDIY】
実感したプラダン効果
- 効果その1:断熱効果(ほんのわずか)
- 効果その2:防音効果(少し実感)
効果その1:断熱効果(ほんのわずか)【プラダンの効果】
プラダンの砂壁DIYで一番期待していたのが断熱効果でしたが、実感としては「期待したほどの断熱効果は得られなかった」というのが正直な感想でした。
具体的には、以下のような感じです。
- 壁スレスレに手をかざした時に元の壁で感じていたヒンヤリ感が減った
- でも何となくプラスチック自体の冷たさは感じる
- 暖房で温められた空気が維持されやすくなった
- でも帰宅時の室温は他の部屋と変わらない
この部屋はアコーディオンカーテンなので、ドアやふすまなどで密閉度が高い部屋ならもっとプラダンの恩恵を感じるかもしれませんね。
ココがポイント
プラダンで砂壁リフォームを考えている方は、断熱効果に過度な期待はしない方が良いかもしれません。
断熱効果を重要視したい場合は、少し費用は高くなりますがスタイロフォームを壁にはめ込んだ方が効果がありそうな気がします。
別記事ではスタイロフォームを使ったDIYもご紹介していますのでぜひご覧ください。
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【断熱&白い部屋にするDIY #3】スタイロフォームで砂壁を断熱化【砂壁をどうにかしたい(2部屋目)】
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効果その2:防音効果(少し実感)【プラダンの効果】
劇的と言える程ではないですが、今回のプラダンでの砂壁DIYで一番実感した効果は「防音」でした。
アコーディオンカーテンなので密閉度はそんなに高くない部屋なのですが、砂壁をすべてプラダンで覆った後は空気が遮断されて籠っている感じがします。
完全に音を遮ることはできないものの、プラダン内の空気が層になって空気を遮断することで一定の防音効果があるように感じます。
ココがポイント
実際に計測したワケではないのですが、外の音があまり聞こえなくなったような気がしますし、室内の音の反響も減ったような気もします。
【作業の流れ】プラダン固定方法【砂壁に直接貼らなくてOK】
それではココからはプラダンを使って砂壁をリフォームする方法をご紹介していきます。
砂壁には直接貼ることができないため、貼らずにプラダンを固定する方法でリフォームしていきたいと思います。
少し手間はかかるもののDIY初心者にもできるくらい簡単な作業でしたので、
- DIY初心者で簡単な作業が良い方
- プラダンの白い壁でも良い方
- 断熱効果が微妙でも良い方
- 少しの防音効果でも良い方
という方はぜひご覧ください。
簡単な流れ
- 道具を準備する
- 壁(長押の下)にプラダンをセットする
- 壁(長押の上)にプラダンをセットする
- 白い壁の完成
その1:道具を準備する【プラダン固定方法】
ワタシはあまり要領が良い方ではないので、道具探しで時間を取られて作業が中断されないように作業に使う道具をあらかじめ準備しておきます。
その2:壁(長押の下)にプラダンをセットする【プラダン固定方法】
長押の下は縦長の砂壁なので、プラダンを上下2段で固定していきます。
その2-1長押の下の砂壁(下段)にプラダンを固定する
壁のサイズ(横のみ)を測る プラダン(長押の下1段目)をカットする ※プラダンのカットはプラモ用のカッターが切りやすかったです
プラモ用のカッターはこちら
リンク
柱の側面(片側)にストッパーとして隙間テープを貼る ※プラダンの厚さより少し余裕を持たせておくと良いでしょう
使った隙間テープはこちら
リンク
プラダン(長押の下1段目)をセットする 反対側の柱にストッパーとして隙間テープを貼る ※こちら側もプラダンの厚さより少し余裕を持たせます |
ココがポイント
プラダンはとても軽いのでこんな固定方法でも全く倒れてきません。
壁や柱を傷めないので、賃貸にお住まいの方でも可能なリフォーム方法かもしれませんね。
その2-2:中段のエ型ジョイナーをセットする
エ型ジョイナーをカットする ※ボールペンでは印がつけにくかったのでシャープペンがおすすめです
エ型ジョイナーはこちら
リンク
エ型ジョイナーを中段にセットする ※サイズの微妙なズレや温度変化によるプラダンの膨張収縮などがあっても困らないように、ピッタリ押さえつけるより少し遊びを持たせた方が良いでしょう |
その2-3:長押の下の砂壁(上段)にプラダンを固定する
壁のサイズを測る ※上段は縦と横のサイズを測ります プラダン(長押の下2段目)をカットする 柱の側面(片側)にストッパーとして隙間テープを貼る ※プラダンの厚さより少し余裕を持たせておくと良いでしょう エ型ジョイナーの上にプラダン(長押の下2段目)をセットする 反対側の柱にストッパーとして隙間テープを貼る ※プラダンの厚さより少し余裕を持たせておくと良いでしょう 長押の下のプラダンが固定完了 |
ココがポイント
個人が通販でプラダンを購入しようとすると、ほとんどの場合は小さいサイズ(91cm×91cm)のプラダンしか買えないようですが、
- ホームセンターなどから車やトラックで持ち帰ることができる方
- 法人として通販で注文できる方
などのように大きいサイズ(91cm×182cm)のプラダンを購入できる方は、上下に分ける手間を省略できますし見た目もスッキリするので大きいサイズのプラダンを使う方が良さそうですね。
その3:壁(長押の上)にプラダンをセットする【プラダン固定方法】
横幅が短い場合 |
横幅が長い場合 |
長押の上は、横幅が短い場合は1枚、横幅が長い場合は2枚でプラダンを固定していきます。
その3-1:長押の後ろを掃除する
【閲覧注意】 ※これでも掃除してかなりキレイになった状態です |
長押の後ろは砂壁が途中までしか塗られていなかったり砂壁の材料?がゴロゴロ転がっていたりして結構雑に作られています。
また、ゴミが溜まりやすい構造になっているので築古物件の長押の後ろは想像以上に汚れていました(虫なども潜んでいたようです)。
砂壁の破片やゴミ・お亡くなりになった虫などを取り除き、ホコリは掃除機で吸い取って可能な限り掃除します。
ココに注意
長年溜まっていたホコリは見るからに身体に悪そうでしたので、手袋やマスクは必ずつける事をおすすめします。
その3-2:プラダンの土台を探して固定方法を考える
見たところ、この平らになっている所にプラダンを置けそうなのでここを土台にします 壁にプラダンを固定できないので、上の図のように斜めに立てかけるプランで行きたいと思います。 ※長押の後ろにホコリが溜まるのが少し抑えられそうなので掃除がラクになりそうです。 |
その3-3:壁(長押の上)にプラダンを固定する
壁のサイズ(縦と横、土台の位置など)を測る プラダンをカットする ※土台の形に合わせてカットします 柱の側面(片側)にストッパーとして隙間テープを貼る ※プラダンの厚さより少し余裕を持たせておくと良いでしょう プラダンをセットする 反対側の柱にストッパーとして隙間テープを貼る ※プラダンの厚さより少し余裕を持たせておくと良いでしょう |
ココがポイント
横幅が短い場合はこれでプラダンを砂壁に固定完了です。
その3-4:壁(長押の上)にプラダンを固定する【※横長の壁面の場合】
横幅が長い場合は左右2枚のプラダンを砂壁に固定します。
壁のサイズ(縦と横、土台の位置など)を測る プラダンをカットする ※土台の形に合わせてカットします 柱の側面(片側)にストッパーとして隙間テープを貼る ※プラダンの厚さより少し余裕を持たせておくと良いでしょう プラダンをセットする(片側) 縦の長さを測ってエ型ジョイナーをカットする エ型ジョイナーをセットして上にストッパーとして隙間テープを貼る(下は土台で固定させます) もう一方の壁のサイズ(縦と横、土台の位置など)を測る プラダンをカットする
反対側にプラダンをセットする 柱の側面(反対側)にストッパーとして隙間テープを貼る |
ココがポイント
横幅が長い場合はこれでプラダンを砂壁に固定完了です。
その4:白い壁の完成【プラダン固定方法】
ビフォー | |
アフター | |
砂壁の全面にプラダンが固定できて白い壁の完成です。
【注意点】プラダンを壁に貼る時に気をつけるポイント【部屋を白く統一するDIY】
- 見た目が安っぽく見えるかも
- プラダンを固定する時は横向きで
- プラダンをカットする時は隙間を空ける
- プラダンをカットする時は毎回サイズを測る
- プラダンを店頭で購入する時は平積みを選ぶ
注意点その1:見た目が安っぽく見えるかも【プラダンを壁に貼る】
プラダンは、素材感的にも色味的にも「見た目が安っぽい」かもしれません。
壁紙や漆喰などのような柔らかい雰囲気はないですし、プラスチックの表面はチープさを感じる方も多いと思います。
プラダンは主に引越し時に養生などに使われたり運搬時の梱包箱などに使われることが多く、装飾用に作られた素材ではないので致し方ないと言えそうですね。
ココがポイント
プラダンで砂壁リフォームを考えている方は、ホームセンターや100均などでプラダンの実物を見てみることをおすすめします。
実際に手に取ってみて「この素材感でも自分は大丈夫」と許容できそうなら採用しても良いかもしれませんね。
注意点その2:プラダンを固定する時は横向きで【プラダンを壁に貼る】
プラダンに断熱効果を期待したい場合は、プラダンの縞模様を「横向きで固定」することをおすすめします。
暖かい空気は軽いので上へ、冷たい空気は重いので下へと縦に動きます。
プラダンを縦向きに固定してしまうと中空構造内の空気が動いて温度が維持しにくくなります。
ワタシ自身はプラダンの断熱効果はあまり感じませんでしたが、多少なりとも効果を期待したい場合は横向きで固定することをおすすめします。
ココがポイント
プラダンに薄っすら見える縞模様を縦にしたい場合や断熱効果は気にしないという場合は縦方向に固定しても良いと思います。
注意点その3:プラダンをカットする時は隙間を空ける【プラダンを壁に貼る】
プラダンをカットする時は、柱の側面から「若干の隙間を空ける」ことをおすすめします。
- ピッタリのサイズだとプラダンが反ったりたわんだりすることがある
- 柱が傾いてキレイな四角形じゃないことがある
- 壁の底辺と上辺の長さが違うことがある
- 気温によって膨張収縮することがある
こういう場合もあるので、余裕を持たせるためにほんの少し隙間を設けるようにすると良いでしょう。
ストッパーの厚さも考慮しなければいけませんが、ご自身の感覚が許す範囲で柱の側面からの隙間を設けるようにしておくと何かと無難です。
ココがポイント
ワタシ個人の感覚では柱から1mm程度の隙間で済めば見た目的にも違和感は感じませんでしたし、壁面がいびつな形の時でも不便は感じませんでした。
すべての辺の長さや四隅の角度を測ると完璧な仕上がりにできるので、手間をかけるのが億劫ではない方はチャレンジしてみても良いかもしれませんね。
注意点その4:プラダンをカットする時は毎回サイズを測る【プラダンを壁に貼る】
プラダンをカットする時は、面倒でも「毎回サイズを測る」ことをおすすめします。
古い物件は家全体が傾いたり歪んだりしている場合があるので、壁がキレイな四角形じゃないことが多々あります。
似たような壁でも微妙にサイズが違っていたり、1つの壁でも底辺と上辺の長さが違うことも多いです。
手間がかかって仕方が無いですが、プラダンをカットする前に次に貼る面のサイズを測るようにしましょう。
ココに注意
特に築古物件は要注意です。
思っていたよりも壁のサイズが大きかった場合などは材料が無駄になってしまうので、費用を節約するためにも毎回個別にサイズを測りましょう。
注意点その5:プラダンを店頭で購入する時は平積みを選ぶ【プラダンを壁に貼る】
ホームセンターなど店頭で直接プラダンを購入する場合は「平積みされている物を選ぶ」ようにしましょう。
陳列のため立ててあるプラダンを見かけることも多いですが、平積みのプラダンに比べて反っている場合があります。
「意図的に反ったプラダンを使いたい」という方以外は平積みのプラダンを選んで購入するようにしましょう。
【道具一覧】便利だった道具たち【砂壁を白くするDIY】
最初は角材などをガイドとして使っていましたが、切った後のプラダンが微妙にカーブしていることがあったので金属製の定規を使うことにしました。
裏の滑り止めがかなり便利でした。
プラダン同士の境い目をキレイにするために使いました。
白いテープなどで隠したりそのままでも良かったのですが、見た目の悪さと触れた時にスパっと切れそうな気がしたのでエ型ジョイナーを使うことにしました。
プラスチックの部品はカットするのに手間がかかるので、使うかどうかはお好みで決めても良いと思います。
最初は普通のカッターで全ての切断をしていましたが、すぐに刃がダメになって切れ味が悪くなりました。
プラモ用のカッターならキレイにカットできると思って田宮のクラフトカッターを選びました。
ココがポイント
ホームセンターなどで直接買う場合や法人として通販で買う場合は大きいサイズ(91cm×182cm)が買えますが、個人としてプラダンを通販で買う時は91cm×91cmサイズが最大の大きさになるようです。
ワタシが買った時はこちらのお店が安く買えましたので、良かったら参考にしてみてください。
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【どこで買える?】プラダンを売ってる場所がこちら【安く買うなら通販がおすすめ】
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まとめ:プラダンでしっかり白くなるけど断熱効果は微妙かも【砂壁を白くするDIY】
今日のまとめ
- 下地は十分隠れる
- 断熱効果は微妙かも
- 防音効果は少し感じる
- プラダンの向きは横向きで
- サイズは個別に計測した方が良い
白いプラダンで砂壁リフォームしたことで、部屋を白く統一するDIYのとりあえずの完成です。
「安っぽくてヤダ」と思う方もいるかと思いますが、「こんなので十分だよ」と思える方には一つの方法として参考にしてもらえたら嬉しいです。
ココがポイント
プラダンの断熱効果が思ったより微妙だったのは残念でしたが、部屋が白くなって雰囲気が一気に明るくなったので個人的にはとても満足しています。
屋内・屋外共にやる事がまだまだ山積みなので、この経験を活かして築古戸建てをDIYで生き返らせていきたいと思います。
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【砂壁をどうにかしたい】自分でできる簡単リフォームを考えてみた【部屋を白で統一するDIY #3】
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