生活保護受給者、特にホームレスを経験したことがある方が携帯・スマホの審査に落ちるのをよく目にするのですが、一体どんな審査が行われているのでしょうか?
気になっている方のために、携帯・スマホ契約時の審査について分かりやすく簡単にご紹介します。
審査のことをある程度知っていれば、審査に落ちそうな時でもうまく回避して契約に漕ぎつけられるかも知れません。
という方は参考にしてみてください。
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貧困正味の話とは
毎週述べ50人以上のホームレスや生活困窮者に会う仕事の中で直接見聞きした事をご紹介する「貧困正味の話」。
稀なケースかもしれませんがこれも紛れもない事実の一つ。
全体的な傾向や一般的なケースではない「正味の話」をぜひご覧ください。
もくじ
【分かりやすく解説】知っておくべき携帯・スマホ契約の3つの審査
携帯・スマホ契約3つの審査
- 契約審査
- 分割審査
- 名義変更審査
携帯・スマホ契約時にはこれら3つの審査が行われます。
①契約審査【携帯・スマホ契約の審査】
携帯・スマホの新規契約や乗り換えの時に「この人ウチの会社のお客さんになっても大丈夫な人なのかな?」という風に申込者を見定めるための審査が「契約審査」です。
以下の2つの情報を参考にして審査に通すかどうかが決められます。
- 各携帯会社の「利用履歴」
- 通信事業者間の「不払者情報の交換」
各携帯会社の「利用履歴」
「利用履歴」とは各携帯会社がデータとして持っている記録のことです。
以下のような感じで「申し込みを受け付けて良い人かどうか」を調べていると思われます。
- ウチで契約したことがあるか
- 料金を滞納したことは無いか
- その他に問題行動など無かったか
- 問題があったとしても許容範囲かどうか
各携帯会社が社内で保有している「利用履歴」は他の携帯会社と共有されているワケではないので、ある携帯会社で問題があった人でも、場合によっては他の携帯会社の審査に通ることが出来るかもしれません。
しかし、滞納については次でご紹介する「不払い者情報の交換」で通信事業者間で共有されているので、携帯会社を変えても審査に落ちる可能性があります。
通信事業者間の「不払者情報の交換」
「不払者情報」とは、以下の2つの団体が保有している「平成11年4月1日以降に契約解除となり料金不払いのある人の情報」です。
「不払者情報」はこの2つの団体に登録している通信事業者間で共有されているので、ある携帯会社で滞納があった場合は他の携帯会社でも滞納があったことを把握しています。
携帯会社を跨いでチェックされてしまうので、滞納は可能な限り避けた方が賢明です。
②分割審査【携帯・スマホ契約の審査】
携帯・スマホの契約と同時に端末を購入し、その端末代金を月額通信料金にプラスして支払うことがあるかと思います。
このように端末を分割払いで購入する時に行われるのが「分割審査」です。
以下の3つの団体が保有している「信用情報」で過去のクレジットカードやローンなどの利用状況を調べて、申込者の返済能力や信用度を審査します。
この「信用情報」は借金を完済しても5年間は情報が残るので、未納金を支払えば消える「不払者情報」よりも厳しく管理されていることになります。
しかし、端末を分割購入しない場合には分割審査の必要が無いので、
- 予め自分で端末を購入しておく
- SIMだけで契約する
などで分割審査を回避することが出来ます。
③名義変更審査【携帯・スマホ契約の審査】
契約者を変更(名義変更)する時に行われるのが「名義変更審査」です。
というように家族間での名義変更がイメージしやすいかと思います。
新たに名義人になる人が「契約審査」と同じ基準で審査されるので、新たに名義人になる人が携帯ブラックの場合(利用履歴や不払者情報でマークされているような状態)は名義を変更することは難しいでしょう。
まとめ:気を付けるべきは「月額通信料金の未払い」だけ【携帯・スマホ契約の3つの審査】
審査の種類 | 参考情報 |
契約審査 | 各携帯会社の「利用履歴」
通信事業者間の「不払者情報の交換」←要注意! |
分割審査 | クレジットカードやローンなどの「信用情報」 |
名義変更審査 | 新名義人を契約審査 |
端末の別途購入とSIMのみ契約で分割審査は回避できますし、生活保護受給者で携帯・スマホを譲渡する話はほぼ聞かないので名義変更審査はあまり関係ないかと思います。
また、利用履歴で問題があったとしても、一つの携帯会社の利用履歴だけで収まっていれば別の携帯会社に申し込むことが出来ます。
そうなると、最も気を付けるべきなのは通信事業者間で共有されてしまう「月額通信料金の未払い」。
毎月の支払いさえちゃんとやっていれば余程のことが無い限り携帯・スマホ契約の審査には落ちないことになるので、プラン選択も利用も支払いも計画的に行いましょう。
それでも携帯ブラックになってしまったら
ブラックOKの携帯・スマホを頼ってみましょう。
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