賃貸で家や部屋を借りる方は多いと思いますが、家を買うというのは人生の中でそう何度もある事ではないので「戸建て購入の流れが分からない」という方も多いのではないでしょうか。
特に500万円以下の格安中古住宅の場合、ローンを組まずに買うことを考えている方もいらっしゃるかと思います。
そこでこの記事では、ワタシが500万円以下の中古住宅をローンを組まずに購入した時の流れをご紹介していきたいと思います。
500万円以下の中古住宅をローンを組まずに購入しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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もくじ
【家を買う】中古戸建て購入の流れがこちら【500万円以下の中古住宅】
- 手順1:物件探し
- 手順2:内見
- 手順3:買付申し込み
- 手順4:契約
- 手順5:決済
ワタシが「500万円以下の中古住宅」を「ローンなし」で購入した際は、このような流れで購入しました。
それぞれについて順を追ってご紹介していきます。
手順その1:物件探し【中古戸建て購入の流れ】
- ネット上で探す
- 街中の不動産屋さんで探す
- 現地で入居者募集中の物件を探す
これらを始めとして、物件探しにはいろいろな方法があります。
ネット上で探す【物件探し】
数多くの物件をいつでもどこでもお手軽に探せるのが「ネットで探す方法」です。
上記のようなメジャーな不動産サイト以外にも、空き家バンクやジモティーなどで探すこともできます。
お手軽に多くの物件が見れる反面、釣り物件が公開されているという噂がある、非公開物件が見れないというデメリットもあります。
ココがポイント
「非公開物件」は、メール相談や問い合わせなどで不動産屋さんと何度かやり取りしていると個別に教えてもらえる場合もあります。
無料で相談できますし親身に相談に乗ってくれる不動産屋さんも多いので、「まだ購入するか分からない」という段階でも気軽に相談してみるのがメリットが多いのでおすすめです。
ワタシも相談や内見を何度かお願いした後にメールで非公開物件の情報を貰えるようになりました。
街中の不動産屋さんで探す【物件探し】
入居を考えている地域が近くの場合や、小まめに行ける場合は街中の不動産屋さんを覗いてみるのもおすすめです。
店頭に良い物件が貼り出してなかったとしても店内ではたくさんの物件を見せてもらうことができますし、物件探し以外についても直接教えてもらえるのは大きなメリットです。
「とりあえず話だけでも聞いてみよう」という感じで活用してみましょう。
ココがポイント
良い物件があったらすぐに内見に行けるのも街中の不動産屋さんの大きなメリットです。
現地で入居者募集中の物件を探す【物件探し】
街中の不動産屋さんと同じく、近い場合や小まめに行ける場合は現地で物件を直接探してみるのも、近所の雰囲気を知ることもできておすすめです。
普段ならあまり気づかないかもしれませんが、「売り出し中」や「入居者募集中」などの看板を出している物件も意外に多いものです。
良い物件が見つかったら看板の連絡先に問い合わせてみましょう。
ココがポイント
ちょっと勇気が必要ですが、付近を歩いてる人にその物件のことや近所の様子などを聞いてみるのも生の声が聞けるのでおすすめです。
手順その2:内見【中古戸建て購入の流れ】
良い物件が見つかったら「内見」を申し込みましょう。
安くはない買い物なので、生活する上で困ることが無いかどうかをしっかりチェックします。
チェックするところが分からない場合は、以下のような箇所を見てみるのがおすすめです。
チェック項目 | |
物件について |
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外装・屋外について |
|
内装・屋内について |
|
近隣について |
|
手順その3:買付申し込み【中古戸建て購入の流れ】
- 買付申込書の記入・提出
- 買付金の支払い
- 売主へ打診
購入したい物件が見つかったら、不動産屋さんに購入の意思を伝えるために買付申し込みをします。
買付申込書の記入・提出【買付申し込み】
不動産屋さんに「物件を購入したい」と伝えると売主さんに購入の意思を伝えるための「買付申込書」を用意してくれます。
買付申込書には決まった書式はありませんが、以下のような項目があったら「購入の本気度」をアピールするために忘れずに記入しましょう。
本気度をアピールできる項目
- 購入希望金額
- 手付金の金額
- 自己資産状況
人気物件になると購入希望者が何人もいる場合がありますので、買付証明書で自分の本気度をアピールして他の希望者と差を付けるのがおすすめです。
ココに注意
買付申込書はあくまで「購入の意思を伝えるための書類」なので、提出したからといって必ず購入しなければいけないというワケではないですし違約金などのペナルティは発生しません。
だからといって、仮押さえ的に何件も同時に買付申込書を提出するのは、売主さんや不動産屋さんから見ると本気度が疑われやすくなるかもしれませんし冷やかしに見られる可能性もあるので控えた方が良いでしょう。
買付金の支払い【買付申し込み】
買付申込をする時に「買付金」を支払う場合もあります。
「売主さんに購入の意思があることを示す」「他の購入希望者に先に売られないようにする」などのために支払うものです。
金額は不動産屋さんによって様々で1~10万円の場合が多いですが無料の場合もあります。
ココがポイント
ワタシの場合は「買付金は無しで良いですよ」と担当者さんに言ってもらえたので支払いませんでした。
買付金を支払っていたとしても「後の仲介手数料に充当されます」し、仮に購入を辞退したとしても正式な契約前なら「買付金は返金」されます。
売主へ打診【買付申し込み】
買付申込書と買付金を提出したら、不動産屋さんが売主さんに打診してくれます。
売主さんに「本気で購入したいと言っている方がいるので、この方と契約してはいかがですか?」と言ってもらえるように担当者さんを味方につけておくと話がスムーズに進みやすいでしょう。
そのためには、担当者さんとのコミュニケーションや買付申込書での本気度アピールが大事になってきます。
手順その4:契約【中古戸建て購入の流れ】
- 重要事項説明書の読み合わせ・署名捺印
- 不動産売買契約書の読み合わせ・署名捺印
- 手付金の支払い
- 仲介手数料の支払い
買付申込をして、売主さんに「この人に物件を売りたい」と思ってもらえたらいよいよ契約です。
担当者さんを通じて売主さんとの間で日程調整をしてもらいます。
契約日が決まったら、担当者さんから契約日時と必要なものを連絡してもらいましょう。
契約に必要なもの(例)
- 顔写真つき証明書
- 印鑑
- 印紙代
- 手付金
- 仲介手数料
ココがポイント
契約前に住宅診断(ホームインスペクション)で物件を調べてもらうのもおすすめです。
事前にプロの目でチェックしてもらうことで実際に住み始めた後に欠陥が見つかるリスクを減らせるので、契約時にもその後の生活にも安心できます。
診断結果で気になる所があった場合は重要事項説明の際に質問することもできます。
重要事項説明書の読み合わせ・署名捺印【契約】
不動産売買契約の前に義務付けられている重要事項の説明を受けます。
宅地建物取引士さんが重要事項説明書を約1時間~2時間くらいかけて読みながら、物件の詳細や取引条件などについて説明してくれます。
ひと通り説明を受けて問題が無いようなら重要事項説明書に署名捺印をします。
ココがポイント
素人には難しい内容なので事前にコピーを貰うなどして質問の準備ができれば理想的ですが、損をしそうな事や将来に影響しそうな事は宅地建物取引士さんが丁寧に説明してくれるのでそれほど不安に思う必要はありません。
不動産売買契約書の読み合わせ・署名捺印【契約】
重要事項の説明が終わったら、売主・買主・不動産屋さんの3者立会いのもと正式な売買契約の手続きに進みます。
宅地建物取引士さんが不動産売買契約書の内容について説明してくれますので、問題が無ければ署名捺印、収入印紙の貼付と割り印をします。
ココがポイント
契約に際しても、宅地建物取引士さんが丁寧に説明してくれるのでそれほど不安に思う必要はありません。
手付金の支払い【契約】
不動産売買契約書を交わす時に、買主から売主さんへ物件価格の一部である「手付金」を支払うことで売買契約の成立となります。
手付金の金額は物件価格の10%前後が一般的です。
後の決済日には、物件価格から手付金を差し引いた残代金を売主さんに支払うことになります。
手付金の支払方法には小切手・現金・振込などがありますが、売主さんの希望などによって支払方法が決まるので事前に担当者さんから聞いておきましょう。
ココに注意
売買契約が成立した後は原則として契約解除はできません。
もし契約が解除された際は、以下のように違約金が発生することになります。
- 買主都合の契約解除:手付金が違約金となるため戻ってこない
- 売主都合の契約解除:手付金の2倍が買主に支払われる
仲介手数料の支払い【契約】
契約が成立した段階で、不動産売買を仲介してくれた不動産会社に仲介手数料を支払います。
不動産会社によって支払方法は様々なので担当者さんに事前に確認しておきましょう。
仲介手数料の支払い方法(例)
- 現金で支払う
- 振り込みで支払う
- 契約時に一括で支払う
- 契約日と決済日で分けて支払う
ココがポイント
買付申込の時に買付金を払っている場合は、仲介手数料から買付金を差し引いた金額を支払うことになります。
手順その5:決済【中古戸建て購入の流れ】
- 物件残代金の支払い
- 固定資産税などの精算
- 登記作業
- 鍵・物件の引き渡し
売買契約が成立したら残金や税金などを支払い、登記手続き、鍵の引き渡しを経て、物件が晴れてあなたの所有物になります。
契約時と同じように、担当者さんを通じて売主さんとの間で日程調整をしてもらいます。
契約日が決まったら、担当者さんから決済日時と必要なものを連絡してもらいましょう。
決済に必要なもの(例)
- 顔写真つき証明書
- 住民票の写し
- 印鑑
- 物件残代金
- 固定資産税の清算金
- 登記費用
物件残代金の支払い【決済】
契約時に支払った手付金を物件価格から差し引いた残代金を支払います。
固定資産税などの精算【決済】
家を買って引き渡しが完了した日からその年の12月31日までの分の固定資産税・都市計画税を日割り計算した額を売主に支払います。
固定資産税と都市計画税は「その年の1月1日時点で不動産を所有している人」に課税されるので、その年の途中で不動産を売っても1月1日に不動産を所有していた人が負担することになります。
自分が不動産を買ってから年末までの固定資産税・都市計画税を前所有者の売主さんが立て替えてくれていることになりますので、自分の所有している期間分を日割り計算して売主に支払います。
登記作業【決済】
購入した土地や建物の所有者をはっきりさせるための手続き「登記」を行います。
中には自分で行うという方もいるようですが、登記作業には専門知識が必要とされるため司法書士に依頼する場合がほとんどです(司法書士の手配は不動産屋さんがやってくれます)。
登記作業の際には登記費用の支払いが必要になりますので、事前に担当者さんに金額や支払い方法などを聞いておきましょう。
ココがポイント
登記費用は司法書士事務所などによって様々ですが、主な内訳として以下のようなものがあります。
- 所有権移転
- 登記原因照明情報作成
- 関係書類作成
- 立会日当
- 事前閲覧費用
- 完了後謄本取得代
- 郵送代
鍵・物件の引き渡し【決済】
ひと通りの手続きが終われば、鍵と共に物件が引き渡されます。
すぐに引っ越すこともできるので、即日入居を考えているのであれば引っ越しの準備や業者の手配などは事前に済ませておきましょう。
中古戸建て購入にかかった期間と時間【500万円以下の中古住宅】
かかった期間 | 所要時間 | |
物件探し → 問い合わせ | 1年半~2年 | ー |
内見・買付申し込み | 問い合わせの約10日後 | 2~3時間 |
契 約 | 内見・買付申し込みの約2週間後 | 約2時間 |
決 済 | 契約の約1週間後 | 約1時間 |
内見からの合計期間 | 約1か月 | ー |
家を買うために貯金しながら物件を探していたので内見の申し込みをするまでに2年近くかかりましたが、その後は内見から約1ヶ月で購入に至りました。
自分や売主さんのスケジュールが合えばもっと短い期間で済む場合もありそうですので、あくまで一例として参考にしてみてください。
まとめ:手順は多いけど「担当者さん任せ」で大丈夫【中古戸建て購入の流れ】
ワタシが「500万円以下の中古住宅」を購入した時の流れとかかった期間をご紹介してきました。
手順や手続きがたくさんある上に専門的な内容が多いので一見難しそうに思えるかもしれませんが、やるべき事や注意しないといけない事は全て不動産屋の担当者さんが教えてくれるので、基本は「言われたとおりにやれば大丈夫」です。
ワタシの場合は内見を申し込んでから約1か月で購入となりましたが、人によってはペースが速いと感じる方もいるかもしれません。
そんな方はこの記事を参考にしてある程度事前準備をしながら、購入の流れについては担当者さんにお任せするのがおすすめです。
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