「夏至」それは1年のうちで日の出から日没までの時間が最も長くなる日。
一番日が長いということは気温も年内で一番暑くなりそうな気がするのですが実はそうではないようです。
この記事では「年内で一番日が長い夏至がなぜ一番暑くないのか」についてその理由を分かりやすく簡単にご紹介していきます。
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【夏至とはどんな日?】仕組みをわかりやすく簡単にご紹介
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ココがポイント
日本の夏至は2020年から2055年の間は6月21日ですが、2056年からは6月20日になる年もあります。
もくじ
【理由がこちら】夏至が一番暑くないのはなぜ?【夏至とはどんな日?】
1年のうちで日の出から日没までの時間が最も長くなるのに夏至が一番暑くない理由がこちら。
夏至が暑くない理由
- 理由その1:タイムラグ
- 理由その2:梅雨
それぞれについて少し詳しく見てみましょう。
理由その1:タイムラグ【夏至が一番暑くない理由】
夏至が一番暑くない理由の一つ目は「タイムラグ」があるから。
太陽からの光は地面まで届きますが、太陽からの熱は大気によってかなり防がれています。
ひとくちメモ
月は大気がほとんど無いので昼間の赤道付近の気温は約110度くらいにまで上がります。
※夜はマイナス170度くらいになるので寒暖差は約280度!
気候が変わるくらいにまで気温が上がるためには、
- まずは太陽の光が時間をかけて地表や海面を温める
- その後、温められた地表や海面が大気中の空気を温める
このような段階が必要になってくるのです。
ココがポイント
1日の中で見てみても、気温が最も高くなるのは太陽が一番高く昇る正午から2時間ほど遅い時間帯になります。
高い山など太陽に近いはずの高所が気温が低くて寒いことからも、太陽の光が大気中の空気を温めているワケではないことが分かります。
温める力が弱い太陽の光が地表や海面を温めるのに時間がかかりますし、温められた地表や海面が空気を温めるにも時間がかかります。
空間自体が温められるには途方もない時間とエネルギーが必要なので、夏至を過ぎてから暑い季節になるまでにはタイムラグがあるのです。
ココがポイント
大気は太陽からの熱を防いでくれますが、その一方では温まった地上の空気を宇宙に逃がさない働きもあります。
一旦上がった気温はその後しばらくの期間は大気が保ってくれることになります。
理由その2:梅雨【夏至が一番暑くない理由】
夏至が一番暑くない理由の二つ目は「梅雨」の時期に重なるから。
日本の夏至は2020年から2055年の間は6月21日ですが、この時期は日本では梅雨の真っ最中。
空が雲で覆われている日が多い時期なので、日の出から日の入りまでの時間が長かったとしても実際の日射時間は限られてしまうのです。
まとめ:理由は「タイムラグ」と「梅雨」でした【夏至が一番暑くないのはなぜ?】
夏至が一番暑くない理由は「タイムラグ」と「梅雨」でした。
夏至では日の出から日の入りまでの時間が年内で一番長いとは言っても、ある程度広い地域の気候を変えるとなると時間はそれなりに必要になってきます。
また、梅雨時期で曇っている日が多ければ実際の日射時間が短くなってしまうので、気温が上がるまでには更に時間が必要になってきます。
地球規模で考えると、気候を変えるというのは簡単ではないですし時間もかかるのです。
冬の場合でも同様に、気候が変わるまでには時間がかかるので一番寒い時期は冬至の1か月後くらいに訪れます。
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ココがポイント
日本の夏至は2020年から2055年の間は6月21日ですが、2056年からは6月20日になる年もあります。