2020年のある日、これまでの人生で積み重なっていたストレスに加え、その時期に立て続けに起こったショックな出来事が原因で、自分でもハッキリ分かるくらいに心が壊れました。
- 全ての気力がなくなりフリーランスでやっていた仕事は廃業・・・
- アフィリエイトや投資などの副業収入は安定しない上に生活費にはとても足りず・・・
- 生活費のためには働かないといけないけど普通の仕事や毎日出勤するのは到底無理・・・
- 貯金を切り崩しながら耐えてはいたものの、それもいつかは尽きてホームレス不可避・・・
こんな絶望的な状況だったワタシが運よく見つけることができた「心が壊れていてもできる仕事と働き方」をご紹介していきます。
地域的にも条件的にもかなり限られたケースで再現性は薄いと思いますので「こんなケースもあるんだな」程度にサラッとご覧ください。
この記事がおすすめな方
- ワタシのように心を病んでいる人
- フルタイムの仕事に耐えられない人
- うつ病やその他ハンディを抱えている人
このような方々が仕事や働き方を選ぶ際に、少しでも参考になることがあれば幸いです。
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もくじ
心が病んでいるワタシでもできる仕事
- その1:生活困窮者などの支援団体の非正規職員
- その2:高齢者・障碍者などの居宅施設の非正規職員
心が病んでいるワタシでもできている仕事がこの2つです。
今の状態ではフルタイム勤務なんてとても無理なので、「非正規職員」というところが大事なポイントになっています。
続きではそれぞれについて少し詳しくご紹介していきます。
その1:生活困窮者などの支援団体の非正規職員【心が病んでいるワタシでもできる仕事】
心が病んでいるワタシでもできる仕事の一つ目は「生活困窮者などの支援団体・会社の非正規職員」です。
最初は「このままだとホームレスになることは避けられない。受けられる支援は無いだろうか」と思っていろんな支援団体を調べていました。
首都圏近くの某県に住んでいるということもあり多くの支援団体が見つかったのですが、その中の一つがパートタイマーを募集していたのでダメ元で応募してみたところ運よく採用してもらえた感じです。
時給が安い上にパートで勤務時間が少ないので十分な収入とは言えませんが、それでも固定の収入があるというのは生きていく上でとても助かります。
それに、普通の仕事や会社などとは違って以下のようなメリットを感じています。
- 困窮支援について知ることができる
- 心を病んでいる人への理解がある
メリットその1:困窮支援について知ることができる
仕事をしていく中で自然と「公的な困窮支援制度」や「困窮支援をしている民間の団体・組織」などの困窮支援について知ることができます。
「ダメだと思っても助かる方法は意外にたくさんある」ということや「困窮した時にどこに相談に行けば良いのかが分かる」ということを知ることができるので、仮に自分が困窮した場合でも「焦らなくても何とかなる」と思えるのはとても大きな安心感になります。
ワタシが無職の時は1年くらいは貯金で耐えられそうでしたが、それでも今日明日のことを考えると不安過ぎて常に動悸が止まらないような状態でした。
助かる術を知らないばかりに「もう助からない」と思って自ら人生の幕を下ろす人も中にはいますが、最悪の場合になったとしても「自分が助かる方法」や「自分を助けてくれる団体」があることを知っているというのは、場合によっては人生を繋ぎ止める最大のメリットにもなり得ると思います。
メリットその2:心を病んでいる人への理解がある
この仕事は、困窮している人たちの相談を毎日受け付けて支援をしているので、働いているスタッフ一人一人に経済的・身体的・精神的などに困難を抱えている人たちへの理解があります。
全ての団体がそうとは限らないかもしれませんが、少なくともワタシが見ている限りでは職場や関連団体の方々はほとんどの人が理解があるように感じています。
突然の体調不良などで出勤が遅れたり当日欠席したりしても周りのスタッフでフォローしますし、むしろ大事をとって積極的に休むように勧められます。
人員的には厳しい分野ではありますが、みんなが無事な状況になれるように協力し合っていて「人にやさしい」のがこの仕事の特徴です。
注意ポイント
ただし、この環境を悪用するような人が出てきたら今後厳しくなっていくかもしれませんね。
もしこの分野で働きたいと思った方がいましたら「誠意ある姿勢で働ける方には最適です」とおすすめしたいです。
ココがポイント
日本は先進国だと言われているようですが、いろんな困難を抱えた方々が日々助けを求めて相談に来ています。
- 家が無い
- お金が無い
- 仕事が無い
- 戸籍が無い
- 家族がいない
- 義務教育を受けてない
- 身体・精神にハンディがある
- などなど
以前のワタシには信じられなかったのですが、こういう方が意外に多くいるというのが今の日本の紛れもない現実だということに驚きます。
その2:高齢者・障碍者などの居宅施設の非正規職員【心が病んでいるワタシでもできる仕事】
心が病んでいるワタシでもできる仕事の二つ目は「高齢者・障碍者などの居宅施設の非正規職員」です。
生活が困窮した時、自分が受けられる支援を調べていた時に見つけた団体の中の一つが募集していた仕事です。
住んでいる人の衣食住のサポートから介助などの介護的なサポートまで多岐にわたる仕事がありますが、ワタシは以下のようなメリットを感じています。
- 介護的な仕事もあるがあくまでヘルパーの補助
- 家事の延長みたいな感じで仕事感が少ない
- 入居者とのふれあいで癒される
- 環境がギスギスしていない
- 介護職に転職もできる
メリットその1:介護的な仕事もあるがあくまでヘルパーの補助
ワタシが務めている施設には高齢や障碍などのために一人で出来ないことが多い人たちが住んでいるので介護的なサポートが不可欠になってくるのですが、基本的には訪問介護のヘルパーさんが対応してくれます。
おむつ交換や食事の介助などをやる事もありますが、ヘルパーさんが訪問できない早朝や深夜などに限られます。
専門的な介助はプロのヘルパーさんにお任せで良いですし、非正規職員ということで勤務時間も業務内容も限られているので、仕事の難しさ的にも労力的にもそれほどハードルが高くないのが嬉しいポイントです。
ココがポイント
おむつ交換をする時もありますが、意外にも平気だったことに我ながら驚きました。
以前のワタシは「人のう○こなんて絶対無理!!」「見ただけで吐く自信がある」と思っていました。
でも、いざ直面すると「布団とか他の所を汚さずに交換するのって難しくない?」「ヤバイどうしよう」と焦ったのが良かったのか、気が紛れたおかげで想像していたより平気でした(焦りはしましたけどね)。
もし「自分にはおむつ交換なんて絶対無理!」と思っている人がいてもワタシみたいに意外に平気だったというケースもあるので、「仕事を探してるけど介護の仕事しか見つからない」という場合でも試しにチャレンジしてみるのも良いかもしれませんよ。
メリットその2:家事の延長みたいな感じで仕事感が少ない
洗濯したり掃除したりと、住んでいる人のお世話をするような感じなので、やる事は家事の延長みたいなものです。
事務や営業みたいに一般的な仕事のような感じがないので個人的には仕事感はあまり感じていませんし、そのおかげでストレスも少ないと思っています。
ココに注意
毎週1回の勤務に加え、2週間に一度だけ宿直でシフトに入っています。
「泊りの仕事は無理」という方もいるとは思いますが、
- 入居者が住んでいる場所なので日常生活の感覚で過ごせる
- 勤務中の食事が無料で出るので食費が節約できる
という点で特に負担は感じていません。
むしろ、リラックスして過ごせる環境で生活費の節約にもなるので個人的にはメリットしか感じていません。
メリットその3:入居者とのふれあいで癒される
仕事が大変な時も度々ありますが、そこで日常を過ごしている入居者さんたちとのふれあいで随分癒されています。
施設に住んでいるのは、
- 高齢で認知症の気がある人
- 身体・精神にハンディがある人
- 心無い人から酷い扱いを受けたことがある人
- などなど
という人たちなのですが、心に傷があるからこそ他人にやさしい人やピュアな心を持っている人が多いです。
お金に余裕があるワケではないはずなのに「お掃除ガンバってね」とお菓子や缶コーヒーなどを差し入れに来る姿は尊いですし、とても感謝しています。
頭痛があったり体調が悪い時でもココで仕事をしている内に治ることもしばしばで、みんなにどれだけ救われているか分からないくらいです。
メリットその4:環境がギスギスしていない
入居者のみんなはそこで日常生活を過ごしているので特に気を張っているワケではないのでギスギスした環境とは無縁です。
働いている人たちも他人のお世話をしたいと集まってきた人達なので平和ですし、働いている間も家事に明け暮れているので人間関係のトラブルなんかもありません。
いろんな施設はあるのでしょうが、少なくともワタシが働いている施設に限っては平和な環境です。
メリットその5:介護職に転職もできる
簡単な介助に携わってみて「自分にも意外にできそうじゃない?」と思えたら、介護職に転職を考えても良いかもしれません。
世間で言われている「介護職は万年人手不足」というのどうやら本当のようです。
どこの介護事業所も常に人手を欲していますので、やっていけそうなら介護の業界への転職と資格取得を考えてみても良いかもしれませんね。
ココがポイント
ワタシが見ている限りだと、資格を持っていなくても働きながら経験を積んで資格取得を目指している人も多く見受けられます。
介護事業所としても先に人手を確保したいと思っている所が多いので、その気があれば仕事には困らない可能性は高いと思います。
心が病んでいるワタシの働き方
- 勤務日数は週3~4日
- できれば勤務は1日おき
- 労働時間は週30時間以内
- 雇用形態はアルバイトやパートなどの非正規
心が病んでいるワタシはこんな感じで働いてます。
心が病んでるとフルタイムの仕事で毎日出勤なんてとても耐えられません。
必然的に正社員は到底無理ということになってしまうので、アルバイトやパートなどの非正規として働くのが基本スタイルになってきます。
心が壊れた時に頭の性能も一気にガタ落ちしたので正社員として雇ってもらえるほどの能力もありませんしね。
続きでは少し詳しくご紹介していきます。
その1:勤務日数と労働時間について【心が病んでるワタシの働き方】
パターン1 | パターン2 | |
月曜日 | 支援団体:6時間 | 支援団体:6時間 |
火曜日 | 休み | 休み |
水曜日 | 支援団体:8時間 | 支援団体:8時間
居宅施設:7時間(宿直) |
木曜日 | 休み | 休み |
金曜日 | 支援団体:6時間 | 休み |
土曜日 | 居宅施設:8時間(日勤) | 居宅施設:8時間(日勤) |
日曜日 | 休み | 休み |
合計労働時間 | 28時間/週 | 29時間/週 |
今のワタシの勤務日数と労働時間はこんな感じのサイクルになっていて、これを2周して1か月の仕事となります。
フルタイムで毎日勤務は精神的にも肉体的にもキツイので勤務日数と労働時間はかなり少なくなっています。
トータルの労働時間は週30時間以内に抑えてますし、1回仕事に行ったら基本的には次の日は休みなので、精神的にも肉体的にも少ない負担で働けています。
たまに出勤が辛い時もありましたが、休みを申し出れば今のところ全部OKをもらえてます。
こんなに負担が少ない仕事であっても今の状態だとどうしてもストレスはたまっていきますが、必要な休息がもらえる環境にいますので続けることができてます。
ココがポイント
8時間勤務の後の宿直が一見大変そうに見えるかもしれませんが、日中の仕事は簡単で負担が少ない仕事ですし居宅施設での仕事は家事の延長みたいなもので自宅にいるような感覚なので、個人的にはそれほどストレスを感じていません。
その2:雇用形態について【心が病んでるワタシの働き方】
今のワタシでは先ほどご紹介したように短時間で少ない日数しか働けないので正社員は到底無理です。
心が壊れてからは記憶力や思考力などが一気に衰えたため、能力的にも正社員は務まらないでしょう。
これらを考慮すると、必然的にアルバイトやパートなどの非正規でしか働けないということになってきます。
世間的な評価が低くなるので底辺だと言われることも多いですが、今の自分を客観的に見るとしょうがないと思うしかないですね。
しかし、非正規で働くと以下のようなメリットがあると感じています。
- 任されるのは簡単な仕事が多い
- 負わされる責任が限定的
非正規のメリットその1:任されるのは簡単な仕事が多い
勤務時間的にも能力的にも制限がある非正規には必然的に難しい仕事は周ってきません。
普通の人には「簡単な仕事や単純な仕事はつまらないし成長につながらない」と思われるかもしれませんが、今のワタシには簡単で黙々とできる仕事はすごくありがたいです。
正直、人とのコミュニケーションも辛いので、一人でじっくり取り組める仕事というのは精神的にもとても助かっています。
非正規のメリットその2:負わされる責任が限定的
重要な仕事や大事な判断などは正規のスタッフや責任者が負うので、当然ですが非正規には重い責任は任されません。
仕事のストレスは仕事をしていない時にも重くのしかかってくるので、今の精神状況だと生きているだけで疲弊していってしまいます。
ワタシが普通だった頃は「責任が薄いのは蔑ろにされている」と思っていた時もありましたが、今は「心を安定させるために休める時間をもらっている」と思うようにしています。
ココがポイント
もし心を病んでいて責任が軽い仕事を任されていて「この扱いに納得がいかない」という人がいたとしたら、「今は一時的に休ませてもらってるだけ」「回復したら前みたいに頑張ればいいや」と思って心を休ませてあげましょう。
ここに注意【心が病んでいてもできる仕事と働き方】
これまでご紹介してきた仕事と働き方は勤務日数と労働時間が少ないので、フルタイムの仕事に比べるとどうしても収入が少なくなってきます。
心が病んでいてもある程度の時間働けて生活費として十分なくらい稼げる人は良いのですが、そうでないなら生活費を可能な限り節約した低コスト生活が必要になってきます。
買い物をすることによってストレスを発散するという人もいるかもしれませんが、そうなると更に多くの収入が必要になってきます。
低コスト生活ができるようになると将来にわたって家計をラクにすることができますし仕事量を自分の状態に合わせて調節することもできるので、できる範囲から節約を始めてみることをおすすめします。
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1か月の収入はこんな感じ【心が病んでるワタシの仕事と働き方】
支援団体 | 約75,000円/月 |
居宅施設 | 約55,000円/月 |
1か月合計 | 約130,000円 |
1か月を4週間だとした場合の月収はこんな感じです。
日数が数日多い月は少し増えますが体調不良で休むと少し休むので、平均すると月13万円くらいということになります。
ワタシが住んでいる首都圏の某県だと生活保護より少し安いくらいの金額です。
「生活保護以下」と聞くと悲惨な状況を思い浮かべるかもしれませんが、ワタシは月10万円で生活しているので毎月3万くらいは余っています。
そこに副業の収入を加えると毎月5万円くらいは貯金が可能です。
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毎月の生活費を10万円に抑えている方法については、よかったらこちらの記事もご覧ください。
読み飛ばしてもらって結構です
独りよがりの語りコーナーなので読み飛ばしてもらって結構です。
じつは正式にうつ病の診断を受けているワケではありません
2020年のある日、これまでの人生で積み重なっていたストレスに加え、その時期に立て続けに起こったショックな出来事が原因で、自分でもハッキリ分かるくらいに心が壊れました。
でも、正式にうつ病と診断されているわけではありません。
病院に行くのが辛いというのもありますし、今まで「強く生きていこう」と思って生きてきたのでうつ病の診断が下りないようにごまかせる自信もあります。
しかし、一番の理由は「もう人生とかどうでもいい」と完全に無気力になったから病院に行っていないということ。
健康なんかどうでも良いと思っているので食事もテキトーですし、子供の頃から続けてきた運動もパタッと辞めました。
人からどう思われても良いと思っているので、言動や行動は他人への遠慮は無し。
一時は自分で人生の幕を下ろそうかとも思いましたが、そういう行動を起こそうと思うエネルギーすら絞り出せませんでした。
何もかもがどうでも良いと思っていますし、うつ病の診断があっても無くても「どっちにしろ暗い人生なのは変わらない」と思っています。
ようは完全な無気力人間になってしまったということのようです。
ワタシの心が壊れた背景【読み飛ばしてもらって結構です】
ワタシには幼少の頃から頼れる存在が無い中、心と体を強く持つことで人の悪意に対抗しながら生きてきました。
後半は性格が歪んでしまったワタシに原因があることもあったとは思いますが、それを差し引いても何故かワタシの周りには人の悪意が絶え間なく集まっていました。
そんな中でも負けないようにと心と体を強く持つことで人の悪意に対抗しながら生きてきたため、子供のころから人を当てにせず自力で生きていくのが当たり前になっていました。
そんな中で襲ってきたのがコロナ。
整体や健康指導などでフリーランスとして収入を得て「やっと自力で生きていく術が手に入った」とひと段落していた矢先に感染者が増え始め仕事が激減。
加えて、人生の中で数少ない信頼できる人として当時お付き合いしていた人との別れなどがあり完全に心が壊れました。
全てに対して無気力になり「やっぱりワタシの人生は苦しみの連続か・・・」と諦めの中で生きていくことになりました。
「世の中にはもっと辛い思いをしている人がいる」と仰る方もいるかもしれませんが、ワタシはワタシで人生を諦めるほどに辛かったワケです。
まぁ、こんな話どうでも良いですよね。
まとめ:病んでいてもできる仕事はきっとあります【レアケースですが良かったらご参考まで】
「心が病んでいるワタシでもできている仕事と働き方」をご紹介してきました。
ワタシの例はレアケースなので再現性は薄いかもしれませんが、一つの例として知っていただけるだけでも嬉しいです。
心が病んでいると短時間勤務で少ない日数働くのが基本になってくるかと思いますが、一番大事なのは「環境」だと思います。
ワタシの場合は運よく理解ある環境に辿り着けましたが、皆さんが仕事を探す時には待遇だけでなく環境についてもできる限り詳しく調べることをおすすめします。
困っている人やハンディを抱えている人を相手にする仕事の会社や社員さんにはいろんな人への理解がある人が多いと思いますので、福祉や介護関連の仕事も検討の一つに加えてみるのも良いかもしれませんね。
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