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【なぜ食べる?】七草粥の由来や歴史を調べてみた

2023-12-26

 

1月7日の朝、なぜ七草粥を食べるようになったのでしょう?

 

七草粥の由来や歴史を調べてみました。

 

七草粥を食べる意味や理由が気になった方は是非ご覧ください。

 

ココがポイント

七草粥の起源には諸説あるようですが、いろんな説の中の一つとしてお楽しみください。

 

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七草粥の由来や歴史を調べてみた【なぜ食べる?】

 

七草粥のことを調べてみたところ、下記の3つの風習が由来となっている説があるようです。

  • 中国古来の風習:七種菜羹(ななしゅのさいかん、しちしゅさいこう)
  • 日本古来の風習:若菜摘み
  • 日本古来の風習:1月15日に7種類の穀物をお粥にして食べる風習

 

それぞれの風習が元になったり転じたり、または融合したり変化しながら少しずつ今のスタイルになったようですね。

 

それぞれの風習について少し深掘りしていきます。

 

ココがポイント

現代の七草粥は中国文化と日本文化のコラボレーションとも言えそうですね。

 

 

その1:中国の風習「七種菜羹(ななしゅのさいかん、しちしゅさいこう)」【七草粥の由来・歴史】

古代中国の「荊楚歳時記(けいそさいじき)」という書物によると、1月1日から日ごとに生き物などを当てはめてその年の運勢を占ったり、大切にする(命を奪ったり食べない)という風習があったそうです。

 

日ごとの生き物などはこちら

  • 1月1日:鶏
  • 1月2日:狗(いぬ)
  • 1月3日:羊
  • 1月4日:猪
  • 1月5日:牛
  • 1月6日:馬
  • 1月7日:人
  • 1月8日:穀物

 

この中の1月7日は人間を占う日大切にする日(罪人などの処刑を行わない日)ということで人のための日「人日(じんじつ)」と呼ばれるようになりました。

 

ココがポイント

また、古代中国では1月7日に昇進の取り決めをしていたということで「出世祈願」の意味合いもあったようですね。

 

そしてこの1月7日の「人日(じんじつ)」に、7種類の野菜を入れた汁物を食べて無病息災を祈る「七種菜羹(ななしゅのさいかん、しちしゅさいこう)」と呼ばれる風習がありました。

 

この「人日(じんじつ)」や「七種菜羹(ななしゅのさいかん、しちしゅさいこう)」は後に日本に伝わり、1月7日に七草が入ったお粥を食べる習慣へと変化していったと言われています。

 

ココがポイント

  • 占いが行われていたのは前漢(紀元前206年~紀元後8年)の時代
  • 「七種菜羹(ななしゅのさいかん、しちしゅさいこう)」として定着していったのは唐(618年~907年)の時代
  • 日本に伝わったのは奈良時代(710年~794年)

とも言われています。

 

 

その2:日本の風習「若菜摘み」【七草粥の由来・歴史】

日本古来の風習として、その年最初の子(ね)の日に春の野に出て若菜を摘む「若菜摘み」という貴族の野遊びがあったそうです。

 

また、摘んだ若菜を食べてその年の無病息災を願う習慣もありました。

 

この若菜摘み若菜を食べるという習慣が、1月7日に七草が入ったお粥を食べる習慣へと変化していったと言われています。

 

ココがポイント

  • 若菜を身に着けたり羹(あつもの:熱い吸い物の事)として食べて邪気を払う
  • 早春の生命力溢れる若菜を食べて長寿を願う

という考えがあったようです。

 

 

その3:日本の風習「1月15日に7種類の穀物をお粥にして食べる風習」【七草粥の由来・歴史】

若菜摘み以外にも古くから「1月15日に7種類の穀物をお粥にして食べる」という風習があり、お米・粟(あわ)・稗(ひえ)などを含めた7種類の穀物をお粥にしていたようです。

 

  • 7種類の野菜を入れた汁物を食べて無病息災を祈る「七種菜羹(ななしゅのさいかん、しちしゅさいこう)」
  • その年最初の子(ね)の日に摘んだ若菜を食べて無病息災を願った「若菜摘み」

時期的にも近いということで、これら野菜を食べる習慣お粥を食べる習慣が融合して、1月7日に七草が入ったお粥を食べる習慣へと変化していったと言われています。

 

 

いろんなしきたりを知るのにおすすめ

七草以外にもいろんな日本のしきたりを調べてみるのも面白いかもしれませんね。


 

 

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一般の人に広まっていったのは江戸時代【七草粥の由来・歴史】

 

奈良時代頃(710年~794年)に中国から日本に伝わったと言われている1月7日の「人日(じんじつ)」。

 

この「人日(じんじつ)」は公的な祝日や行事である「五節句」として江戸幕府により制定されました。

 

「1月7日に7種類の野菜や野草を入れたお粥を食べる」という習慣は、江戸幕府による「五節句」の制定を機に広まっていったそうです。

 

ココがポイント

五節句には他に、

  • 3月3日の「上巳(じょうし)の節句」
  • 5月5日の「端午(たんご)の節句」
  • 7月7日の「七夕(しちせき)の節句」
  • 9月9日の「重陽(ちょうよう)の節句」

があります。

 

また、1月7日は「松の内」の最終日(江戸幕府により飾り収めが指示された日)でもあります。

 

この時期はお正月のご馳走でお腹が疲れている場合も多いので、胃を休ませるという意味でもお腹にやさしい「七草粥」は広く普及していったようです。

 

 

風習の深掘りにおすすめ

風習について深掘りしていくのも新たな発見があって面白そうですね。


 

 

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まとめ:「七草粥」は中国と日本のコラボだった【七草粥の由来・歴史】

 

七草粥の由来や歴史を調べてみたところ、七草粥はただの慣習ではなく古代から受け継がれてきた中国の風習や日本の古い風習と融合したり変化してきたという深い歴史があることが分かりました。

 

ココがポイント

今の七草粥は中国文化と日本文化のコラボレーションと言っても良さそうですね。

 

他にもいろんな説はあるとは思いますが、七草粥を食べる時には「ただ何となくこの時期に食べるもの」ではなく、七草粥のこういった歴史や背景を思い浮かべながら食べると、より感慨深いものになるかもしれませんね。

 

今回のまとめ

  • 「七草粥」は中国と日本の風習のコラボレーション
  • 一般に広まったのは江戸時代の「五節句」制定
  • 「邪気払い」「無病息災」を願う意味がある
  • ご馳走疲れの胃を休ませる意味もある

 

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