明るくて開放感がある部屋が好きなので、DIYで6畳の部屋を白くすることにしました。
「白いペンキを塗るだけだからラクじゃない?」と思っていたのですが、調べてみるとペンキを塗る前にシーラーという物を塗って下地処理をしないとキレイに塗れないらしいです。
というワケで、今回はシーラーを塗って下地処理をしていきたいと思います。
ココがポイント
後半には天井塗装や下地処理の注意点やコツもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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もくじ
【シーラーを塗らないと後で大変?】下地処理が必要な理由がこちら【天井塗装DIY】
DIYを始めるまでは知らなかったのですが、天井に限らず塗装をする時にはいきなりペンキを塗るのではなく下地処理をしてからペンキを塗るのだそうです。
いろんな理由があるみたいですが、主なものだと以下のような理由があるようですね。
下地処理が必要な主な理由
- ペンキの密着性を上げる
- ペンキの吸い込み防止
- 下地の強化
- アク止め
一つずつ簡単にご紹介していきます。
理由その1:ペンキの密着性を上げる【シーラーの下地処理が必要な理由】
シーラーは「Seal(シール):接着する」が語源となっているように、下地とペンキの密着性を上げてくれます。
木材などであればペンキを直接塗っても数年もつ場合もありますが、金属など下地の材質によってはペンキが全く密着せず乾燥したらすぐにポロポロと剥がれる場合もあります。
塗装を長持ちさせるためにもシーラーでの下地処理は必ずやった方が良いでしょう。
理由その2:ペンキの吸い込み防止【シーラーの下地処理が必要な理由】
木材などの場合は特に、シーラーを塗らずペンキを直接塗ると下地にペンキが吸い込まれていきます。
吸い込まれ具合によってペンキの色が濃い部分と薄い部分ができてしまうため、塗りムラになる場合があります。
シーラーを塗ることで下地がコーティングされてペンキがしっかり乗ってくれるようになりますので、色ムラ対策としてもシーラーでの下地処理は必ずやった方が良いでしょう。
理由その3:下地の強化【シーラーの下地処理が必要な理由】
- 細かいヒビ割れを埋める
- 表面の劣化を覆う
このように、シーラーを塗ることで下地の強化につながります。
丈夫になることで下地がさらに長持ちしますしペンキの乗りも良くなるので、シーラーでの下地処理は必ずやった方が良いでしょう。
古い木造の家などの場合ではシーラーの下地処理は必須だと言えそうです。
理由その4:アク止め【シーラーの下地処理が必要な理由】
今回の天井塗装でシーラーでの下地処理が必須だと実感させられた一番の理由が「アク止め効果」でした。
木造の築古戸建ての場合だと、長年の汚れが木材に染み込んでいますし、タバコを吸う人が住んでいた家ではヤニが強く染み込んでいる場合もあります。
シーラーで下地処理をせずにペンキを直接塗ると必ずと言っていいほど茶色いアクが染み出してくるので、シーラーでの下地処理は必ずやった方が良いでしょう。
ココがポイント
特に白などの明るい色に塗装する場合にはシーラーを2~3度塗ってしっかり下地処理をしてからペンキを塗るのがおすすめです。
【所要時間】6畳間をシーラーで2度塗りしたら約4時間かかりました【天井塗装DIY】
1度塗り | 約2時間 |
待ち時間 | なし |
2度塗り | 約2時間 |
合 計 | 約4時間 |
※上塗りの前に最低24時間の乾燥時間が必要
6畳間の天井と柱にシーラーを2度塗りして下地処理をしたところ約4時間かかりました。
下地処理剤として使ったアクドメールは2度塗りが推奨されていて、
- 1度目は2~3倍に薄めて塗る
- 湿った感じがしなくなるまで乾燥させる
- 2度目は原液を塗る
- 完全に乾燥させる(最低24時間)
- その後上塗り可能
という流れで作業していくことになります。
下地処理をしたのは少し肌寒く雨で湿度が高い日でしたが、1度目を塗り終わった時には最初に塗った部分が既に乾燥していたので、乾燥の待ち時間はほぼゼロで2度目を塗り始めました。
念のため乾燥具合を確認しながら2度塗りをしていきましたが、特に問題なく2度塗りも完了しました。
ココがポイント
アクドメールは1度塗りの時に水で2~3倍に希釈するので揮発性が高くなって乾燥しやすかったのかもしれませんね。
乾燥している季節や良く晴れている日ならもっと早く乾燥するかもしれません。
【シーラー2度塗り】下地処理の流れ【天井塗装DIY】
下地処理の流れ
- 部屋の掃除
- マスキング(養生)
- 道具の準備
- 塗装面の掃除
- 1度塗り
- 乾燥確認
- 2度塗り
その1:部屋の掃除【下地処理の流れ】
今回塗装していくのがこちらのお部屋。
シーラーを塗る前にこのお部屋をひと通り掃除します。
- ホコリが残っているとマスキングテープの粘着力が弱くなる
- しっかり養生できていないと塗装の境い目がキレイにならない
- ホコリが付いた状態で塗料を塗ると表面がキレイに仕上がらない
- 塗った塗料が乾いてない塗装面に舞い上がったホコリが付いてしまう
こんな感じで塗装後の仕上がりに影響してくるので、面倒ですが掃除は必ずやった方が良いでしょう。
ココがポイント
ワタシの場合は並行してやっていた他のDIY(押入れ解体)のせいで石膏ボードの破片や粉、木材の破片、釘やネジなどが散乱していたので少し念入りに掃除をしました。
ワタシみたいに極端に散らかっていない場合でも、天井や柱のホコリをはたいたり床に掃除機をかけるくらいはやっておいた方が良いでしょう。
その2:マスキング(養生)【下地処理の流れ】
塗装をしない部分を汚さないようにマスキングをします。
今回は部屋全体を白く塗装する予定で多少塗料がはみ出ても良いので、床だけを大まかにマスキングしました。
まずはマスカーで床の外側をマスキングします。
マスカーのビニールシートを広げて床の外側のマスキング完了。 中央にブルーシートを広げてマスキング完了。 |
ココがポイント
窓枠はハケで丁寧に塗ろうと思っていましたし「はみ出てもイイや」と思ってマスキングしませんでした。
丁寧に塗りましたが結構はみ出ましたし、途中から丁寧に塗るのが面倒くさくなったのでかなり雑な仕上がりになりました。
個人的には全く気にしないので良いのですが、窓枠などもキレイに塗りたい方はしっかりマスキングした方が良いかもしれませんね。
その3:道具の準備【下地処理の流れ】
マスキングが終わりシーラーを塗る準備が整ったので、シーラー塗装に使う道具を準備します。
- シーラー(下地処理剤)
- ハケ
- 塗装セット
シーラー(下地処理剤)
築古戸建てでアクが出ることが予想されたので、シーラー(下地処理剤)にはアク止め効果に定評がある「アクドメール」を使いました。
使った感じとしてはかなりアクが抑えられたと思いました。
特に古い木材を塗装する際には、レビューの評価が高い商品を選んでおけば間違いないようですね。
ハケ
細かい部分を塗るためのハケは、
- 斜めタイプ:アマゾン
- ストレートタイプ:100均
の2種類を用意しました。
ひと通り塗装してみた感じではストレートタイプの方が使い勝手が良かったです。
例えば天井と壁の間にある見切り材を塗る時などは、斜めタイプよりストレートタイプの方が持ち替えなくても塗れる場所が多くありました(詳しくはこちらで説明しています)。
満遍なく塗りやすいと感じたので個人的にはストレートタイプのハケの方をおすすめします。
ココがポイント
部屋全体を塗りましたが100均のハケで十分に役に立ちました。
一応人気の商品ということで上のハケをご紹介していますが、安い物で十分です。
塗装セット
- ローラーバケツ
- 内容器
- ネット
- ハンドル
- ローラー
- ポール
- 軍手や布巾など
初めての塗装で必要な道具が分からなかったので、ひと通り揃っているこちらのセットを使いました。
予備のローラーや延長ポールなども付いているので、特に何かを買い足す必要はありませんでした。
探せばもう少し安く揃えられるかもしれませんが、初めての方や考えるのが面倒な方は予めそろっているセットを購入するのが良いかもしれませんね。
その4:塗装面の掃除【下地処理の流れ】
塗装の準備は整ったのですが、ここで念押しのためにもう一度掃除します。
塗装面のホコリをはたき落としてから水拭きをします。 |
ココがポイント
ワタシは雑巾がけが面倒だったのでウェットティッシュで拭きましたが、アルコール除菌が塗料にどんな影響があるかわからないので、普通に雑巾で水拭きした方が良いと思います。
実際に塗装した感じだと、ちょっと塗料が弾かれているような感じがしました。
その5:1度塗り【下地処理の流れ】
塗装面を拭き掃除して乾いたら1度目の下地処理です。
ココがポイント
その6:乾燥確認【下地処理の流れ】
触ってみて湿った感じがしなくなるくらいにシーラーが乾くまでは2度塗りが始められないので各箇所を触って確認します。
最期に塗った個所は若干湿った感じがしましたが、最初に塗った部分はすでに乾いていました。
「この調子だと塗っている間にどんどん乾いていくな」と思ったので、1度塗りと同じ順番で2度塗りをスタートすることとしました。
その7:2度塗り【下地処理の流れ】
1度塗りと同じ順番で2度目を塗っていきます。
この後最低でも24時間以上乾燥させたらいよいよペンキを塗ることができます(その様子はまた別の記事でご紹介します)。
ココがポイント
【要注意】下地処理をする際の注意点【天井塗装DIY】
下地処理の注意点
- ローラーは早過ぎず
- ペンキは必ず飛び散る
- ローラーは身体の正面で
- ハケはストレートタイプが便利
- ブルーシートは丈夫な厚手の物がおすすめ
その1:ローラーは早過ぎず【下地処理の注意点】
広い面をローラーで塗装する時は早く動かさないように気を付けましょう。
ローラーを早く動かすとローラーの回転数が上がり遠心力で塗料が飛び散りやすくなります。
特に、天井など高い部分を塗る時に飛び散ると周りや自分に塗料が降りかかってくるので注意が必要です。
- 楽しさや爽快感で気持ちよくなった時
- 作業を早く終わらせたい時
などは無意識に動作が早くなりがちなので、ローラーは早く動かさないように気を付けましょう。
ココがポイント
ワタシは今までプラモとか小さい物の塗装はやったことがありましたが、家などの大きな面積を塗装するというのは初めてでした。
細長い部分や角張った部分をハケで塗って疲れた後、平らで広い面をローラーで塗ると、その楽しさと爽快感にすっかりハマってしまいローラーを早く動かしていたようです。
気が付くと床や衣類、保護メガネなどに塗料が飛び散っていましたので、皆さんがローラー塗装をする時はゆっくり動かすことをおすすめします。
その2:ペンキは必ず飛び散る【下地処理の注意点】
仮にローラーをゆっくり動かしても、塗料は必ず飛び散ります。
- ハケやローラーに塗料を付ける際に跳ねる
- ハケやローラーを塗装面に近づける時に垂れる
このように、丁寧に作業しているつもりでも気が付けば床や衣類に塗料が飛び散っていることに気が付くことでしょう。
塗装をする時はペンキや塗料は必ず飛び散ることを予め覚悟しておくことをおすすめします。
ココに注意
衣類についた塗料は何度洗濯しても落ちませんでした。
塗装をする時は不要になった服・汚れてもいい服で作業しましょう。
その3:ローラーは身体の正面で【下地処理の注意点】
天井などの高い所を延長ポールが付いたローラーで塗装する時は身体の正面にポールを構えて真っすぐ前後に動かすようにして塗ると塗りやすかったです。
正面持ち 塗りやすくてキレイに塗れた |
斜め持ち 疲れやすいしキレイに塗れなかった・・・ |
何も考えずに塗ろうとすると無意識に左右どちらかの半身になって斜めにローラーを持とうとすることが多いと思います。
しかし、斜めにローラーを持って天井を塗ろうとすると、
- 思ったようにローラーが真っすぐ動いてくれない
- 斜め持ちの方がアンバランスな姿勢なので疲れやすい
- ローラーが天井に水平に押し付けられず塗料の塗り具合に左右差が出る
などのデメリットがあってウマく塗れませんでした。
ローラーのムラ
見た目がカッコ悪いし正統派の塗り方ではないかもしれませんが、ローラーで塗装する時は正面持ちの方が塗りやすかったです。
その4:ハケはストレートタイプが便利【下地処理の注意点】
塗装で使うハケには「斜めタイプ」と「ストレートタイプ」の物がありますが、満遍なく塗りやすかったのは「ストレートタイプ」のハケでした。
例えば天井と壁の間にある「見切り材の上面・側面・底面」そして「右端・左端」などをハケ塗りする時を例に挙げてみます。
斜めタイプのハケだと手首が反り過ぎて塗りにくかったり、手首を捻ったりハケを持ち替えたりして面倒でした。
一方ストレートタイプのハケだと少ない持ち替えで済むことが多かったので、どんな場所でも満遍なく塗りやすかったです。
特に、脚立などに乗って高い場所を塗装している時に持ち替えが多いと面倒ですし危ないので、手間が少なく多くの場所が塗れる「ストレートタイプ」のハケを使うことをおすすめします。
その5:ブルーシートは丈夫な厚手の物がおすすめ【下地処理の注意点】
床の養生で使うブルーシートは丈夫な厚手の物を使うようにしましょう。
天井の広い面はローラーで塗装できますが、天井の角や端っこ・天井と壁の間の見切り材・その他高い所を塗る時には脚立の出番が多いです。
ある程度高さが必要になってくるので、必然的に重い脚立を使うことになります。
床にかかる負担を考えると、丈夫な厚手のブルーシートを敷いて床を保護してあげるのがおすすめです。
ココがポイント
DIYerから見ると邪道なものもあるかもしれませんが、DIY初心者的な視点で気を付けた方が良いと思ったことをコツを含めてご紹介してきました。
自分にとってやりやすいやり方がきっとあると思いますので、一般常識にとらわれず自分のやり方を試行錯誤していくのもDIYの楽しみ方の一つではないかと思います。
下地処理に使った道具【天井塗装DIY】
天井塗装の下地処理に使った道具
- ホウキとチリ取り
- ウェットティッシュ
- マスカー
- ブルーシート
- 塗装セット
- 下地処理剤
- ハケと絵筆
- 保護メガネ
- マスク
- 脚立
その1:ホウキとチリ取り【下地処理の道具】
ワタシはアマゾンで注文しましたが、100均の物でも十分だと思います。
その2:ウェットティッシュ【下地処理の道具】
ワタシは雑巾しぼりが面倒だったので100均のウェットティッシュを使いましたが、普通に雑巾で水拭きした方が良いかもしれませんね。
ココがポイント
アルコール除菌が塗料にどういう影響があるか分からないので、心配な方は雑巾の方が無難だと思います。
その3:マスカー【下地処理の道具】
マスカーとはビニールシートが付いているマスキングテープのことです。
広い面積をマスキングしたり、立体的なものをマスキングする時にとても重宝します。
その4:ブルーシート【下地処理の道具】
重い脚立をあちこちで使うので、厚手で丈夫なブルーシートを購入しました。
ココがポイント
今後いろいろ使うことを考えて6畳が余裕で覆える面積(約10㎡)のものを持っておくと良いでしょう。
その5:塗装セット【下地処理の道具】
DIYで塗装するのが初めてで何が必要か分からなかったので、一式揃ってそうなこちらのセットを購入しました。
後で何かを買い足すこともなくとても便利に使うことができました。
ココがポイント
延長ポールが付いているセットが意外に少なかったので、このセットはおすすめです。
その6:下地処理剤(アクドメール)【下地処理の道具】
下地処理剤には、アク止め効果に定評がある「アクドメール」を使いました。
使った感じは「アクがかなり抑えられた」と思います。
ココがポイント
6畳間の天井や柱を塗ったら2.5リットルくらい使いましたので、4リットルのものを購入するのが良いでしょう。
その7:ハケと絵筆【下地処理の道具】
5cmのハケを基本に使いながら細かい所は細い絵筆を使うことが多かったので、数本がセットになっている物を選ぶと良いでしょう。
ハケはストレートタイプの物が使いやすかったのでお勧めです。
ココがポイント
5cm以下のハケを2~3本と絵筆を買っておくと困ることはそんなにないと思います。
100均の物で十分だと思います。
その8:保護メガネ【下地処理の道具】
高い所を塗装していると塗料が垂れてきたり、ローラーやハケから塗料が飛び散ったりするので、保護メガネはかけておいた方が良いでしょう。
裸眼やコンタクトレンズ、メガネなどを守るために必須だと思います。
その9:マスク【下地処理の道具】
保護メガネと同様、顔を塗料から守るためにはマスクを装着しておいた方が良いでしょう。
今は誰もがマスクを常備していると思いますので、足りない場合だけ購入しましょう。
安い物で十分です。
その10:脚立【下地処理の道具】
高い場所の作業では脚立は必須です。
小さいと高い場所の作業がしにくくなりますし、大きすぎても取り回しが大変なので5段くらいが丁度良いと思います。
1万円以内で抑えられたら御の字です。
まとめ:【2度塗りで約4時間】下地処理はしっかりやると仕上がりに差が出ます【天井塗装DIY】
下地処理まとめ
- 2度塗りの下地処理の所要時間:約4時間
- シーラーの量:バケツの底から3cm(※)
- おすすめの塗り方:垂れない範囲でベットリと
※今回の下地処理で使ったこちらの塗装セットのバケツの場合です
シーラーを2度塗りして下地処理をしたので、これで塗装の準備ができました。
塗装を終わってから振り返ってみると、下地処理の段階でしっかりシーラーを塗っておくと、
- 仕上がりがキレイになる
- アクが抑えられるので後の手間がかからない
などのメリットがあります。
素人のDIY作業だったとしても「どうせならキレイに仕上がってほしい」という方が多いと思いますので、手間を面倒がらずにしっかりと下地処理をしていくことをおすすめします。
上手くいかなかったり手間がかかったりするのも素人DIYの楽しさでもあると思いますので、悪戦苦闘を楽しみながらDIYライフを満喫していきましょう。
それではワタシは続きの作業に取り掛かります。
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